迷った時はこの精油、ラベンダーの効能と活用方法について
最近、アロマテラピーという言葉をよく聞くようになりました。
アロマを使用した掃除用品や、ディフューザーなどいろいろ出ています。
しかし、アロマテラピーにとはどういうものかご存知でしょうか、またアロマテラピーをためしてみようとお店等にいっても精油がいろいろあり過ぎて何を使用したらよいか迷う・・・という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、まずラベンダーの精油をためしてみてはいかがでしょうか
アロマテラピーの発祥の元になった精油で、精油の中でもいろいろな効能があり、らべんたーの花や香りも知られているので、初心者にも試しやすいといわれている精油です。
時期的にももう少しでラベンダーの開花の季節です。今回はこのラベンダー精油の効能と使用方法についてご案内します。
アロマテラピーとは?
アロマテラピーとはフランスのルネ・モーリス・ガットフォセという化学者が作った
造語です。
アロマ=芳香、テラピー=療法という意味を合わせた造語という事もいわれています。たまたま、ルネ・モーリス・ガットフォセという化学者が実験中に事故をおこして、手に負った火傷に、近くにあったラベンダーの精油をかけた所、数日間かして手の火傷の傷の回復力をみて、ラベンダー精油の効果に気づき、このことからラベンダーの効能やその他精油の治療的な効能について調べてはじめたという事がいわれています。
しかし、アロマテラピーという造語が始まる前から、古代よりハーブや薬草を使用している事は、古代遺跡の痕等で発見されていますし、中国では漢方、インドではアールユヴェーダなどと現代に至る今でも古代療法として引き継がれてきています。精油は、花や葉、果皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材で、そのなかに有効な成分が含まれている有機化合物です。
まだまだ知られていない成分も含まれているので、使用するときはその効能や容量を守らないと人体に悪影響を及ぼすこともあります。
精油についての注意
精油は、原産地と容量、植物名(学名で書いてあるものが多いです)がかいてあります。精油は、いろいろなタイプがありますので、よく見てご自身の用途にあったオイルを選ぶ事をお勧めします。エッセンシャルオイルというのは、100%その植物から抽出されたオイルの事をさします。ブレンドオイルは、複数の精油を組み合わせる事をブレンドするといいます。ケモタイプというのは、植物の学名は同じ(名前が同じという事)なのですが、
土地や気候などの生育条件が異なる為、含まれる成分の構成比率が異なるものの事をいいます。野生の植物などに起こり、その植物から抽出されたものをケモタイプとよんでいます。偽和いうのは、人為的な加工を加えたもの、精油のエッセンシャルオイルは、100%と植物の成分を抽出するため大変高価なものです。その為、精油を安く、大量に供給するため、本来の精油とは異なるにせもの品のが作られることがあるようです。精油を選ぶ時に
注意が必要です。また、精油は、揮発性があるので、直接日に当たるようなところにおかず、風通りのよい暗室などで保管し、開封したら早めにつかいきることが必要です。
ラベンダー精油について
ラベンダーは、学名の「Lavandula」には「青みがかかった鉛色」「洗う」という意味がふくまれています。
1mの底木に、灰色の細い葉と芳香のある濃い紫色花穂がさきます。
主な原産地は、フランス、オーストラリア、ブルガリアと言われていますが、地中海沿岸と同じ気象条件の地域が育成に適しているといわれています。
日本では、北海道でラベンダーの育成が有名です。
昭和初期から香料植物として栽培されたと言われています。
開花は、初夏で、シソ科に属しています。同じシソ科の植物には、メリッサ(レモンバーム)、ローズマリーなどのハーブがあります。
ラベンダーの特徴成分は、ラバンジュロールでこの成分は、抗菌作用、抗ウイルス作用、抗真菌作用、免疫調節作用という作用がふくまれています。またこのほかにも酢酸リナリル、リナロールといった成分も含まれています。
両方に含まれている成分として、鎮静作用があり、そのほか酢酸リナリルは、鎮痛作用、抗炎症作用、鎮痙攣作用があるので、炎症などを鎮める作用があります。リナロールは、血圧降下作用や、抗不安作用も含まれています。
このようにラベンダーには、鎮静する作用の成分が多く含まれているので、ストレスなどで緊張した体、神経をリラックスさせる作用が高いです。
また、身体のリズムや自律神経のバランスを整える効果もあるので、なかなか寝付けないとか、緊張していて疲れている時などに使用することで、その作用の効果を感じることができると思います。
また、殺菌作用や、抗真菌作用もあるので、梅雨のじめじめした季節や寒暖の差が激しく風邪をひきやすい時期などに、使用するのも効果的だと思います。
ラベンダー精油の活用方法
ラベンダー精油の効能を理解した所で、この精油を使用していろいろな活用方法を
ご紹介していきたいと思います。
■寝つきを良くするためにラベンダーを利用する方法
寝つきが悪いのはいろいろ原因がありますが、緊張や興奮などが続いていると交感神経
が優位に働いた状態が続いてしまいます。
人間は、副交感神経と交感神経が交互に働くことで健全な状態を保っているので、交換神経と副交感神経のバランスが悪くなると両方の神経をつかさどっている自律神経のバランスがみだれてしまい、脳が休息を取りにくくなるため、なかなか寝付けないという事があるようです。
そんな時にも、鎮静作用のあるラベンダーで、副交感神経に働きかけるようにすることで元のバランスに戻していくよう調節していきます。
・入浴時に
ぬるめのお湯にラベンダー精油を2.3滴たらして、お風呂にはいると全身が温まり血行も促進され、リラックスを感じることができるようになると副交感神経が優位に
働くことができます。
・枕元に
ティッシュぺーパーや布などに、ラベンダーの精油を2.3滴たらして枕元において香りをかぐことで、ラベンダー精油の鎮静作用が、副交感神経を優位に働きかけるので、寝つきやすくなるといわれています。
■風邪をひきやすい、体調を崩しやすい時期に
ラベンダーには、抗菌作用、免疫調整作用等があります。風邪をひきやすいというのは、免疫力が落ちている場合に、外からのウイルスが体に入り込みやすくなり、風邪をひいてしまいます。
芳香拡散器(ディフューザー)を使用して、ラベンダーの香りをまいたり、ルームスプレーをご自身でつくってお部屋にまいたりして、抗菌、抗ウイルス作用で風邪の防止をおこなうよう利用することもできます。
※ルームスプレーの作り方
1.スプレー容器に無水エタノールをいれてい、そこにラベンダー精油を3.5滴いれて
よく混ぜ合わせます。
2.1.の混ぜ合わせたものを、精製水を加えてよく振れば、ルームスプレーの出来上がりです。
使用量としては、エタノール5mlに対して精油は3~5滴、精製水は45mlです。
精油の使用量は、人体に使用する場合の希釈濃度として、大体1%を目安と考えています。(日本アロマ環境協会)なので、精油を何かと希釈する場合は参考にしていただければと思います。
■お掃除時に
先ほどご紹介したルームスプレーは、お掃除時にも活躍します。雑巾などにふきかけてお掃除すると汚れやカビが落ちやすくなります。
シューズ入れの消臭剤としても使用できるので、ポプリなどの上にラベンダー精油をたらして、シューズボックスにいれておく方法もあります。