湿気があって暑い日本の夏がもうすぐそこまできている今日この頃。
スーパーや八百屋さんでは色とりどりの野菜が並んでいます。
キュウリやトマト、オクラやカボチャにナス、ピーマン…。
最近ではハウス栽培などで一年中見かけますが、旬にみかけるととても色鮮やかに見えます。
やはり旬のものはその季節に食べたほうが美味しいく、栄養価も高いなど、たくさん良い点があります。
旬のものを食べるということは、私たちの身体の変化にもよく作用してくれるということです。
夏になれば暑くなり、身体に熱をため込みがちになります。夏野菜には身体を冷やす作用があるので有効です。
このように季節に合ったものを食べる、ということはとても大切なことなのです。
また、夏野菜にはビタミンCやビタミンE、βカロテンなどが豊富に含まれているので、夏バテ防止や夏に受けた紫外線などのダメージ補修にも一役買うものなのです。
では、代表的な夏野菜(トマト、キュウリ、ナス、ピーマン)の栄養素の働き、新鮮で美味しいものの見分け方、保存方法をご紹介します。
1)トマト
トマトにはビタミンC、ビタミンE、βカロテンの3大抗酸化ビタミンを含み、動脈硬化やガン、老化防止にも効果が期待できます。特にトマト色素であるのリコピンにはβカロテンの2倍の抗酸化力があるといわれています。また、このリコピンは美白効果もあるので、女性にうれしい野菜ともいえます。
トマトは真っ赤に熟しているものほど栄養価が高く美味しいです。皮には色ムラがなく、ツヤとハリがあるものを選ぶとよいでしょう。また、ヘタの色は濃い緑色、ピンとして新鮮なものがよいでしょう。しおれていたり、黄色っぽく変色しているものは鮮度が落ちている証拠。全体の色が均一で皮にハリがあり、ずっしりと重さを感じるものがベストです。ヘタのない方のてっぺんに白い筋が出ているものほど甘みがあり、白い筋の無いものは酸味が強く、料理向きです。
保存方法としては、ラップで包み冷蔵庫の野菜室に、重ならないように入れて保存します。
2)キュウリ
キュウリなどのウリ科の野菜は水分量が多く、利尿作用があります。また、身体にこもった熱を放散させる作用もあります。
全体にツヤとハリがあり、表面のとげがあるものは、かたくて触るとごつごつととがっていて痛いくらいのものが新鮮です。重みを感じ、全体にハリのあるもので、表面が濃い緑色のものを選ぶとよいでしょう。多少曲がっていても問題はありませんが、できるだけ均一な太さのものを選ぶのがベストです。また、両端がかたいもののほうがよいです。育ちすぎると花が咲くほうに水分が集まってしまい、みずみずしさが失われてしまうので大きすぎるからといってよいものはないようです。
保存方法は1本ずつラップに包み、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。
3)レタス
レタスは成分の95%が水分である淡色野菜です。ビタミンやミネラルなどの身体に必要な栄養素が豊バランスよく含まれています。身体の老化防止、ガンの予防、免疫力アップ、貧血予防、口内炎や肌荒れ予防などの美容効果、便秘・むくみの改善、高血圧を防ぐ作用があります。レタスはサラダなどにして生で食べるのが一般的ですが、加熱するとカサが減り、栄養分だけでなく満腹感も得られます。また、油と一緒に調理すると、カロテンやビタミンEの吸収がよくなります。
玉レタスは、芯の切り口が10円玉大で白く、葉がみずみずしく、つやとハリのある新鮮なものを選びましょう。また、芯に高さがあるものはのびすぎて固く、苦みを感じることもあるので避けたほうがよいでしょう。また、葉の巻き方がふんわりゆるく、持った時に軽めのものを選ぶのがよいです。重いものは葉が固くなり、苦みがでている可能性があります。サニーレタスやリーフレタスなどの球形をしていないものは、葉先が色濃く、爽やかな香りのものを選ぶとよいでしょう。
保存方法は、みずみずしさを保つために外の葉でくるみ、その上からラップをして冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。
4)ナス
ナスには陰陽の考え方でみると、体温を下げる作用があります。栄養成分が少ないとされてきましたが、ナスの皮には動脈硬化を防ぐ効果や抗ガン作用があると考えられています。
ヘタの切り口が新しく、がくの部分についているとげが鋭くとがっているものほど新鮮です。果皮の色が濃く、表面がなめらかで傷がなく、つや・ハリのあるものを選ぶとよいでしょう。やわらかいものは古いので避けたほうが無難です。ヘタと実の間が白いもので、白い部分の幅が5ミリくらいのものが食べ頃です。水分の多い野菜なので、持ってみてしっかりと重みを感じるものがよいです。
ラップか新聞紙にきちんとくるみ、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。冷やしすぎると味が落ちてしまうので注意しましょう。
5)ピーマン
ビタミンCが豊富に含まれており、風邪の予防や美容効果が期待できます。また、ピーマンに含まれるビタミンPは加熱や酸化で壊れやすいのでビタミンCを守る効果があります。青菜類の少ない夏場の緑黄色野菜としても重宝されます。
ピーマンは、鮮度が落ちる苦みが出たり、中の種の部分から腐敗がはじまったりします。ヘタの緑色が鮮やかで切り口がみずみずしく変色していないものが新鮮な証拠です。果皮の表面がつやつやしていてハリがあり、肉厚のものを選びましょう。ピーマンが苦手な方には、ヘタが六角形のものだと、苦みが少なく食べやすいです。逆に五角形のものを選ぶと苦みが強い傾向にあるようです。料理によって使い分けるとよさそうですね。
保存方法は、水気をふき取ってビニール袋に入れて連蔵湖の野菜室に入れましょう。使いかけのものは、種などの中身を取り除いてラップをかけて冷蔵庫へいれましょう。
今回ご紹介したものは夏野菜の代表格です。
どれも色鮮やかで旬の夏に食べるとよりおいしさを感じられます。
夏野菜はこのほかにもたくさんあるので、自分で調べてみてもおもしろそうですね。
夏野菜はマクロビオティック的な観点からみると、身体を冷やす効果があります。
体内に熱を溜め込みやすくなっている夏場に、アイスや清涼飲料水で熱を一時的に下げるのではなく、野菜を摂取することで、暑さの中で汗などによって失われたビタミンやミネラルなどを効果的に取り入れることをおすすめします。
現代人はなかなか野菜を食べる機会がなく、摂取不足に陥りがちですが、積極的に野菜を生活に取り入れてみるのがよさそうです。
コンビニにもキャベツなどのカット野菜が売られていますが、やはり保存がきくように食品添加物が使用されているので、極力野菜は丸ごと買うほうがよいです。
時間がないときなどにカット野菜を使う、などの使い分けをするのがベストです。
近年では肥満、生活習慣病の人が増えてきています。第二次世界大戦以後、日本人の食生活は欧米化し、タンパク質や脂質の摂取量が増え、炭水化物や野菜の摂取量は減少傾向にあります。
栄養バランスが偏りがちになる現代では、すべての栄養素をバランスよく摂取する必要があります。
ちなみに1日の野菜摂取目安量は350gです。日々この分量を目指していきたいですね。
さまざまな種類のサプリメントも販売されていますが、野菜には一つ一つにさまざまな栄養が複合的に含有されているので、ぜひとも自然のものから取り入れたいものです。
また、野菜は丸ごと食べるほうが栄養を余すことなく摂取できるため、有機野菜などの場合は皮付きで食べてもよいでしょう。
夏には野菜を水で冷やしてまるかじりするのも、夏を感じられて気持ち良いのではないでしょうか。
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