精油の薬箱…なんだかオシャレで自然の植物から抽出した精油だから副作用もなく安全に使える、だったら揃えてみたいと思いませんか?
けれど、どの精油を揃えていいか分かりませんよね?
そこで、今回は家庭の中で使える便利な精油をピックアップしてご紹介したいと思います。
精油は何本も揃えなければいけないの?
1つの精油の中には様々な薬理成分が含まれてます。ですから、1本だけでも十分に活用できます。
ですが、例えばローズは美容としては1番効果の高い精油です。他にも、風邪やインフルエンザにはラヴィンサラヤやユーカリなどの精油が効果が高いですし、痛みなどにはペパーミントやユーカリレモンなどが効果が高いというふうに各種得意分野というものがあるんです。
ですから何本か揃えておいたほうが、活用範囲も広くなりますし、数種類の精油をブレンドすることで精油の相乗効果を得ることができます。
1度に何10本も揃えるとなると、とても高い買い物になってしまいますから、少しずつ揃えていくのも良いでしょう。
薬理効果のある精油を購入する
精油を心や体、そしてお肌に作用するようにするには、やはり薬理効果のあるしっかりしたメーカーの精油を購入しなければ効果を実感できることは難しいでしょう。
メディカルグレードの精油を選ぶようにします。
メディカルグレードとなると、通常では1本あたりの価格もそれなりにしますし、ローズなどの高価な精油になると2万円を超えてしまうこともあります。
もちろん、成分表がついた精油が一番ですが、成分表がついてなくてもメディカルグレードの精油はあります。
また、国内での購入では価格も高いですが、海外での購入では、国内の有名なメーカーと同じメディカルグレードの精油が、半分以下になる精油もあります。
ただし、成分表は残念ながら添付されていませんが、同じメーカーの精油なので成分表は国内にある精油のHPで成分を公表しています。そちらを拝見すると良いでしょう。
海外の精油は安全?
例えばメディカルアロマテラピーの精油で有名なメーカー、プラナロム社。
プラナロム社はギリシャが本社です。ですので、直接プラナロムの精油を扱っている海外の方がすごくお安く購入できるんです。
でもフランス語や英語が無理!と思う方も大丈夫。今はGoogleなどで翻訳できますから、安心して手続きできますよ。
ただ海外の場合はクレジット払いですので、VIZAやPaypalなどで購入します。
プラナロムのHPに記載されているお店から購入すると良いでしょう。
どうして安い精油には薬理効果が認められないの?
安くてもそこそこに効果が出る方も中にはいらっしゃいますし、実際1%も全く効果が出ないわけではありませんが、やはり100%天然の精油の薬理効果は全く違います。
安いエッセンシャルオイルには、農薬を混入していたり、化学物質を含んでいたり、アルコールなどで希釈している事が多いのです。
大量に生産して、その中に添加物を加える、アルコールを入れることで生産費を抑えたりしています。
添加物などが混入されているのですから、体にいいわけありませんよね。
また、合成された精油は香りも全く違います。
ガソリン臭がしたりと様々なので、香りを嗅いで違和感を覚えるような香りは要注意です。
何本くらい揃えれば良いか?
薬箱として使うのならば5本くらいは持っておきたいですね。
万能精油といわれるラベンダー・アングスティフォリア、ラヴィンサラ
殺菌作用や傷みなどに効果があるペパーミント、メンタル的にも良い作用のある柑橘系(オレンジやマンダリン、レモンなど)
また持ってて使えるなという精油は、サイプレスやジュニパー、ユーカリ・ラディアータやローズマリー・シネオール、ゼラニウムなどですね。
ラベンダー・アングスティフォリアは以前の記事でご説明しました通り、万能精油です。
また、ラヴィンサラもラベンダーと同じくとても万能精油で安全に幅広く使用できるというものでした。
では今回はペパーミント、サイプレス、ジュニパー、ゼラニウム、そして女性の皆さんの大好きな高価なローズをご紹介しましょう。
●ペパーミント
ペパーミントも幅広く使える精油の一つですが、メントンなどの刺激の強いケトン類を含んでいます。
ペパーミントは殺菌力に優れており、昔はメスのなどの手術用の器具の消毒に使われていました。
ペパーミントは二日酔い対策やかゆみ止めとして使ったり、タバコなどの臭い消しや腰痛などの痛み緩和に使ったりと、広範囲に使えます。
また、体を冷やす作用があるので、広範囲や高濃度で塗布すると体温が下がるので注意しましょう。
○精神面に対する働き
リフレッシュ 精神疲労 心や体の活力を上げたい時 無気力 インスピレーションを生むのをサポートする 興奮の時 ショック 集中力の低下 記憶力の低下 怒り 5月病 など
○身体面に対する働き
二日酔い 肩こり 腰痛 ギックリ腰 関節炎 腸内ガス 胃痛 下痢 便秘 胸焼け 吐き気 乗り物酔い 頭痛 月経痛 腹痛 足の疲れ 打撲 捻挫 花粉症 風邪 副鼻腔炎 時差ボケ 疲労など
○肌に対する働き
虫刺され にきび 日焼け 蕁麻疹 汗 皮膚真菌症など
注意事項
ケトン類(メントン)を含んでいるので6歳以下のお子供さんや高血圧、てんかんの方への使用は避けてください。また、妊娠中の方も使用を避けましょう。
皮膚と粘膜刺激があるので、敏感肌の方は注意をしてください。
高濃度や広範囲で使用すると、体温を下げるので注意してください。
メントンよりもメントールの成分を多く含んでいる精油を選ぶと良いでしょう。
●ジュニパー
古代では悪霊を祓う目的や伝染病が流行った時に消毒として焚かれることがありました。
また、ジュニパーは「浄化」の精油とも言われ、心や体に溜まっている不要なものを洗い流してくれるのに役に立つ精油です。
リンパや静脈を刺激することで腎臓の働きを高めてくれます。その為、体内にある余分な水分や老廃物を排出する働きがある為、むくみやダイエットに効果が期待できるでしょう。
○精神面に対する働き
神経過敏 自律神経のバランスを取る 意欲的にしてくれる 興奮 ネガティブな感情を取り除いてくれる ストレスに対し強くさせてくれるなど
○身体面に対する働き
デトックス むくみ ダイエット 冷え性 リウマチ 神経痛 坐骨神経痛 関節炎 肩こり 膀胱炎 腰痛 筋肉痛 麻痺がある方などのリハビリ用に 泌尿器系の炎症などに
○肌に対する働き
にきび 吹き出物 しみ ヘアケア 体臭 オイリー肌など
注意事項
高濃度で使用した場合は皮膚刺激を起こすことあがりますので、敏感肌の方は注意をしてください。
重い腎臓疾患をお持ちの方への使用は避けてください。妊娠中の使用はさけましょう。
●サイプレス
サイプレスは悲しみや恐れなどを乗り越える木として寺院などに植えられていました。
サイプレスには咳にとてもよく働いてくれる成分が含まれてますので、喘息や気管支炎などによく使用されます。またジュニパー同様、体内に溜まった老廃物や水分を排出してくれる作用があります。
○精神面に対する働き
ショック 平穏な気持ちを取り戻したいとき 忍耐力の低下 興奮 喪失感 うつ状態 決断したいとき 副交感神経の働きを高める 極度の緊張 ペットロスなど
○身体面に対する働き
むくみ 肥満 ダイエット デトックス 更年期 月経痛 PMS 風邪 咳 気管支炎 インフルエンザ 膀胱炎 喘息 足の疲れ 関節炎 冷え性 空気の浄化 腰痛 肩こり 痔 筋肉の痙攣など
○肌に対する働き
体臭 発汗 傷跡の回復を助ける にきび 吹き出物 赤ら顔 ヘアケアなど
注意事項
高濃度での使用は被皮膚刺激を起こすことがありますので、敏感肌の方は注意しましょう。妊娠時の安定期に入ると使用することができますが、慎重に行って下さい(お腹の張りなどがある場合は行わないようにしましょう)
●ゼラニウム
ゼラニウムはローズの代わりになるといっていいほど、成分構成が似ていてスキンケアには役に立ちます。ローズなどの高価な精油が手に入らない場合は、ゼラニウムを代用すると良いでしょう。
他にもゼラニウムは止血作用があり、原液または希釈した精油を1滴付けると、止血ができるとされ止血効果が高いとされています。
○精神面に対する働き
内向的 興奮 心のアンバランス ストレス 無気力 うつ状態 情緒不安定など
○身体面に対する働き
止血 むくみ セリュライト ダイエット 月経痛 冷え性 ホルモンのアンバランス 更年期 感染症予防 尿の形成を高める 静脈瘤 デトックス 肝臓とすい臓を強壮 昆虫を寄せ付けないなど
○肌に対する働き
しみやシワの予防 乾燥肌 脂性肌 にきび デオドラント 発汗 手荒れ 虫刺され マメ 皮膚の若返り 皮脂バランスを調整する 怪我や鼻血 痔 あかぎれ 水虫など
注意事項
妊娠中の安定期の使用はできますが、慎重に行って下さい(お腹の張りなどがある場合は行わないようにしましょう)
●ローズ
ローズといえばスキンケアでは王道ですね。また、女性にとても嬉しい作用が沢山あります。
ローズの産地はモロッコやトルコ フランス ブルガルです。
香りはとても深く甘い香りです。
ローズは花の中の女王と呼ばれ、愛と清純の象徴とされています。
ローズは300以上の成分から成り立っていると言われ、まだまだ分かっていない成分もあると言われています。またローズを1kg採取するのにバラの花が3~4tも必要となります。
ローズはすべての肌質の方のスキンケアに最適です。
また、安いローズなどは香りが全く違うので、安いローズの製品は間違いなく合成と言われています。
低温(10℃以下)で固まりますが、手のひらで包み込んで温めてあげると液体に戻ります。逆に低温でも固まらないローズは、他の精油で偽和したり、アルコールで希釈されたりしている事が多いようです。
ローズにはローズオットーとローズ・アブソリュートがありますが、蒸留法に違いがあり、ローズオットーは水蒸気蒸留法でローズ・アブソリュートは有機溶剤抽出法で抽出されています。
○精神面に対する働き
悲しみ 喪失感 性への恐怖や不安 ネガティブ感情をほぐす インポテンツ 不干渉 うつ状態 ショック 興奮 情緒不安定 執念深い 嫉妬 妬み 無気力 落ち込み 本来の強さを呼び戻す 欲求不満 怒り 孤独感 神経過敏 多幸感 性的な悩み 第4チャクラを開く 心の浄化 催淫作用 恨み 自信を取り戻す 悲嘆など
○身体面に対する働き
女性の特有疾患(生殖器系)に使われます PMS 月経痛 子宮疾患 黄疸 更年期 男女共に不妊治療に役立つとされています 便秘 めまい 不眠 頭痛 胃腸の不調 ホルモンバランスを整える 肝臓強壮 高血圧 動悸など
○肌に対する働き
乾燥肌 敏感肌 老化肌 脂性肌 あせも にきび 肌荒れ しわ しみ 皮膚弾力 アンチエイジング 湿疹 目の下のクマ 妊娠線の予防 潤い 毛細血管が目立つ肌 肌の引き締めなど
注意事項
作用が強いでの少量だけで高い効果を得ることができます。
妊娠時の安定期に入ると使用することができますが、慎重に行って下さい(お腹の張りなどがある場合は行わないようにしましょう)
いかがでしたでしょうか?
薬は長期間服用することで副作用というものが出てきます。漢方は長く飲み続かないと効果が出にくく、肌に使用できるものや即効性のあるものはとても少ないです。
けれど、アロマテラピーは西洋と東洋医学のちょうど中間にあり、即効性のあるもの、肌に使用できるもの、使用方法さえ守れば副作用もなく、科学的に立証されている精油も沢山あります。ですから、立派な家庭の薬箱になるんです。
「これは必要かな?」「この精油は大事!」とご自分がピン!ときた精油を集めて、自分だけのオリジナル薬箱を用意しておけば、ご自分もそしてご家族の心と体の健康を保つことができ、毎日活き活き元気に過ごす事ができますよ。
あなたとあなたの健康維持に、精油の薬箱、始めてみませんか?
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