マクロビオティックでは、暴飲暴食だけでなく自分の嫌いな食べ物を健康だからといって我慢して食べる事自体もダメとされています。 好きなものを適量食べて楽しく生きる、それがマクロビの目標です。
日本は世界でまれにみる饑餓大国でした
もともと饑餓で苦しんで来た民族なので、遺伝子に饑餓に対応する機能が備わっている日本人。
食べ物がなくても生きられる強い遺伝子の持ち主なんです。
それゆえ、食べ過ぎるとすぐに太るしすぐに不健康になる人種でもあります。
適量を食べるべきなのはわかっているけど、実際にどこまで食べたら食べ過ぎで、どこまでなら良いのかの適量量が分からない。
文献を調べてみると、本当は今の食事の1/4の量で生きられる、とかいてありました。
調べた中に1つぴったりの格言を見つける事ができました。
Alle Ding sind Gift und nichts ohn’ Gift; allein die Dosis macht, das ein Ding kein Gift ist. 毒か安全かは量で決まる(全てのものは毒である)
錬金術師、パラケルスス
食べる量こそが問題だと、1500年代に生きた医師が言っています。
塩でも砂糖でも、実際全てのものに毒が含まれています。
別の言い方をすると、天然だろうが人口の物だろうが、どちらも毒であるという事なので、マクロビの本来の考え方と通づるものがあります。
マクロビのイメージ
マクロビオティック=無農薬野菜、オーガニック、生野菜 ざっくり言うとこのようなイメージがありますが、本当のマクロビは、農薬まみれだろうが添加物満載だろうがとにかく「楽しく健康に」 がテーマなので、食事の量が問題というのは、大切な事だと思います。
適量を食べるための「半断食」健康法
半断食とは、断食までいかない小食ですごす健康法です。 やることで、免疫力や自然治癒力を最大限高まるので、病気が良くなったりかかりにくくなったり、体を浄化されるので便秘や下痢なども治せてしまったりします。
短期間で色々な問題が解決するので、最近流行っているプチ断食と似たような効果がでます。
半断食のポイントは3つ
- 1、よく噛む
- 2、食べる量を減らす
- 3、きちんと体を動かす
1、よく噛む
噛む事てとても大切で、しっかり噛むだけでも健康になれるんです。 噛むと免疫が高くなるので、どんな病気にも効きます。 骨が強くなったり精神的に安定したりと、良い事ばっかり。
2、食べる量を減らす
量を減らすのはなかなか難しいので、思い切って一日1食にしてしまうのが一番楽です。
若返りで有名な南雲先生も一日1食ですごされているそうなんですが、食べ過ぎると太るだけでなく老けたり疲労がたまったり、とにかく良い事がないです。
本格的にやるなら、お坊さんと同じような生活(5時に起きて、昼に白米1杯とたくあん2切れにお味噌汁)をすればいいですが、現代人にはなかなか難しいと思うので、お昼に好きなものを好きなだけ食べて、朝夕は何も口にしないというのが、一番継続しやすく人気です。
3、きちんと体を動かす
食べ物全てに毒が含まれているという考え方を元にしているので、解毒をしなくてはいけません。
その解毒に必要なのが運動なんです。
食べ物だけでなく飲み物も毒と考えるので、富士山の天然水ですら飲み過ぎると毒になって体を蝕むんです。
普通にコンビニの食べ物などを食べている人などは、びっくりするほどの添加物や農薬を口にしていますし、マクロビをやっている人でも飲み過ぎや多べすぎの人は体に毒として蓄積されています。
いかに排出するかが大事なので、運動が必要になります。
毒を出す方法
1〜3を実践し、良く噛んで食べる量を減らし、運動をしていると体は自然と健康になっていきます。
新陳代謝が上がり、免疫力が高まり、自然治癒力が強くなります。
こうなれば、前とは違い体が軽くなったり、寝起きが爽やかになったり、熟睡できるようになります。
不眠で悩んでいる人のほとんどは、良く噛まず食べ過ぎで、運動不足な人です。
熟睡する方法は、安眠枕や安眠ベッドを買うのではなく、半断食でこそ解決します。
半断食を続けていると様々な症状がでてきます。
好転反応とも呼ばれる症状ですが、人によってもやっている期間によっても様々。
西洋医学では風邪のひき始めだとか、消化不良だとかで関係ない薬を処方されますが、東洋医学では良くなるための好転反応だと考えるため、とても良い事だと認識します。
好転反応は人によって様々ですが、偏頭痛もちの人は頭が痛くなり、胃腸が弱い人は胃がキリキリしはじめたり、鼻炎の人は鼻水が止まらなくなったりします。
どの場合もすぐに収まるので、心配はいりません。
毒が出て行く過程は、陰性→陽性なものへと変化していきます。
最初は陰性な毒の排毒が行われるので、気体(口臭や体臭)からはじまり、中陽の液体(尿や鼻水、涙や汗)が出て行きます。
最後に陽性な毒の固体(便、ヤニ、垢)が排毒されていきます。
本来の便の量は、食べる量より多いのが正しいので、ほとんどの人がきちんと排毒できていない、といっても過言ではありません。
老化は糖化が原因?
最近良く言われる糖化の問題もですが、砂糖の毒はかなり強力です。
甘い味付けが大好きな日本人は、甘いドーナツやカップケーキを食べているイメージのアメリカ人よりも、日本人の方が糖分の摂取量は多いので注意が必要です。
アメリカ人の糖分の平均摂取量は160gですが、日本人は210g。
その原因はポカリスエットやアクエリアス、低糖缶珈琲など、一見健康そうにみえる飲み物に含まれる大量の砂糖によって、過剰摂取されています。
特に多いのが部活動をする小中学生です。
砂糖・油・添加物・農薬等は陰性の毒なので、ここの摂取量が減らない限り陽性の毒の排出までいけないのが現状。
フライドチキンにコーラをがぶ飲みしている間は、便秘は治らないし鼻炎なども良くなり得ないのです。
陰性な食べ物を多く摂ると情緒不安定になり、鬱 の症状がだんだん現れてきます。
自分では気がつかないあいだに陰性に傾いてしまうため、男性よりも陰性になりやすい女性は陽性の食べ物を摂取するよう心がけるとよいでしょう。
排毒が進むと五感(味覚、嗅覚、触覚、聴覚、視覚)が鋭くなります。
体臭や口臭に悩む人は、排毒が終われば気にならなくなりますし、胃腸が弱い人も便秘の人も、疲れやすく元気がない人も必ず良くなっていきます。
感覚が研ぎすまされる事で、今の自分に何が必要なのかが分かる様になります。
白米が食べにくい時がでてきたり、玄米が食べたくなったり。
今の自分が陰性と陽性のどちらに傾いているのかが、感覚でわかるようになるのです。
どんな健康法でも通ずると思いますが、半断食で新陳代謝や免疫力を上げれば、
心も体も元気になります。
すると、悩みまでもなくなるので、マクロビが目指す幸せな生活がおくれるようになります。
マクロビオティックだけが健康の道ではなく、どの方法でも良い方向に向かうのが大事だと思います。