現在世の中にはたくさんの食品が出回っています。
インスタント食品が体に悪いということは周知の事実ではあるかと思いますが、実際にはインスタント食品以外にも多くの食品に添加物が使われているのです。
海外の食品(アメリカなど)のお菓子などは、色がド派手だったり、海外の方が添加物を多様していると思われがちですが、実は日本でも実にたくさんの添加物が使用されているのをご存知ですか?
食の安全が叫ばれている今の世の中でも、多々存在する危険な食品についてまとめました
まず、「日本人はガンで死にやすい」ということをご存知ですか?基本的に和食というなんともヘルシーな食生活を送っている日本人でありますが、実は日本は世界的にみると、ガン大国であるといわれています。
今や2人に1人の人がガンで亡くなるといわれています。
特に若者がガンになる傾向が増えてきているようです。
その要因の大部分を占めるのが、“食生活”です。
どのような食生活が、このような結果を招いたのでしょうか?
食肉/魚肉などの部類
・ボロニアソーセージ
レストランでも多用されているこのボロニアソーセージ。
値段も安い、量も多く、色もきれいで美味しそうにみえます。
レストランでも使われているという、業務用のボロニアソーセージを製造している天狗ハムというところのボロニアソーセージの原材料名を見てみたところ、以下のようでした。
豚肉/豚脂肪/結着材料(卵たん白、でん粉、大豆たん白、粗ゼラチン)/食塩/還元水あめ/砂糖/香辛料/ラム酒/リン酸塩(Na)/調味料(アミノ酸等)/カゼインNa/保存料(ソルビン酸K)/pH調整剤/酸化防止剤(ビタミンC)/着色料(赤102)/発色剤(亜硝酸Na)/香辛料抽出物/くん液(原材料の一部に小麦、乳成分を含む)
このボロニアソーセージには以上の成分でできているようです。
最初のラム酒まではなんとか理解できますが、リン酸塩以下はどんな成分であるかよくわかりません。
なんだか化学の勉強中に出てきそうなものなので、人工的であるということがわかるくらいでしょうか。
これらを事細かにみていくと日が暮れてしまいそうなのですが、この中に含まれているもののいくつかを紹介します。
・リン酸塩(Na)…リン酸ナトリウム
膨張剤や調味料、pH調整剤として用いられます。
危険性の面からいうと、リン酸塩を摂り過ぎると、カルシウムや鉄分の吸収が悪くなり、骨がもろくなったり(骨粗しょう症)、貧血になることがあります。
・ソルビン酸K…ソルビン酸カリウム
主に保存料として使用されています。
ソルビン酸Kは、試験管内の実験では変異原性(遺伝子を傷つけること)があるとわかっています。
この変異原性は発がん性と密接な関係があります。
また、発育不良にもつながる物質です。
・着色料(赤102)…タール色素、赤色102号
発がん性があり、北欧では使用が禁止されている物質です。
また、蕁麻疹を起こす原因ともいわれています。
・亜硝酸Na…亜硝酸ナトリウム
発色剤として用いられ、肉製品や魚卵などが黒ずむのを防止し、ピンク色の状態に保つことが出来ます。
食品添加物の中では、急性毒性が非常に強く、魚肉、魚卵、食肉などに含まれるアミンと結合して、発がん性物質のニトロソアミンに変化します。
また、前述したソルビン酸Kと反応し、発がん性物質であるエチニル酸を生成します。
日本人の胃がんの主な原因はニトロソアミンが原因ではないかという指摘があるほどのもので、急性毒性は青酸カリと同レベルのものです。
まだまだ多くの成分がありますが、次はまた違った食品を見てみましょう。
菓子部類
・ヤマザキパンの「ランチパック」
忙しい現代人には嬉しい、片手で手軽に食事を済ませられるようなこの商品。
ぱぱっと食べられてとても便利で、これを食べながら歩いている人もたびたび見かけます。
この食品の原材料表を見てみましょう。
小麦粉/フラワーペースト/ファットスプレッド/糖類/マーガリン/卵/パン酵母/発酵風味料/食塩/脱脂粉乳/乳化剤/糊料(増粘多糖類)/香料/イーストフード/保存料(ソルビン酸K)/V.C/カルテノイド色素/(原材料の一部に大豆を含む)
このように乳化剤あたりから、またもや名前がややこしくなってきました。
この中のものについても同様に見ていきましょう。
・イーストフード
イーストとは、人口酵母のことです。
市販のパンに使用されているものはほとんどが天然酵母ではなく、廃糖類にリン酸や窒素などの化学物質を加えて興行的に生産されたものが使用されています。
イーストフードとはその名の通り、イーストのエサとなるものです。
主に塩化アンモニウム、炭酸カルシウム、リン酸塩でできています。
塩化アンモニウムは毒性が強く、大量に食べると吐き気や嘔吐などを引き起こす可能性があるといわれています。
なぜこのような毒性の強いものが含まれているのか、なぜイースト+イーストフードなのか。
これは短時間で大量のパンを発酵させることができるため、少ない原料でもフワフワのパンを一度にたくさん作れるからなのです。
このほかにもまだ多くの添加物が含まれていますが、大きなくくりでまとめられて表記されているので、実際に何種類くらいの化学物質が合成されて生成されているかはよくわかりません。
またこのランチパックですが、マクドナルドのハンバーガーと同様に、1年放置しても柔らかいままでカビも生えず、弾力性もそのままという結果もあります。
さらに驚くべきことに、発がん性物質である“臭素酸カリウム”という物質がパン生地に添加されています。
この臭素酸カリウムですが、かつてはパン生地や魚肉練り製品などの改良材として用いられていましたが、ラット(ネズミ)を使った実験で、腎臓における発がん性が指摘され、国によって使用が禁止されています。
イギリスでは1990年、ドイツでは1993年、カナダでは1994年、中国は2005年に食品への使用を禁止しました。
この臭素酸カリウムはパンを焼く時に生地に添加すると、小麦粉のたんぱく質に効果的に作用し、パンの品質(膨らみ方や食感)が向上するといわれています。
ランチパックにはこの臭素酸カリウムを風味向上のために使用しているということを明記しています。
また、ガンを治療している医師の間でも、乳がんや子宮がん患者を調べると、これらのパンを常食している人に発がん傾向があるともいわれているようです。
このように食品に混ぜるととんでもなく危険な臭素酸カリウムですが、パーマをかける際にも使われているようなもの。
パーマをかけるときに使うような化学物質が体内に入っていると思うと恐ろしいものです。
以上のように二つの食品に含まれる添加物の一部を見てきましたが、加工食品にはいかに多くの危険な添加物が使用されているかが、パック裏の原材料名の欄に記載でわかります。
私たちがたくさんの添加物を避けて健康に生きるには以下の点に注意して食品を選ぶとよいでしょう。
1)安さに惑わされない
なぜ低価格なのか、ということを考えてみてください。
安いのには必ずなにか理由があるのです。
上記で紹介したような添加物が多く使用され、食品の主体となるものが少なくなっていたり、偽装品であることが多いです。
2)成分表を必ず見る
パック裏の成分表を見て、危険な物質(長いカタカナ表記のものや“〇〇酸アルファベット”など、化学的な印象を受けるようなものなど。
特にリン酸塩Na、ソルビン酸KなどのNa(ナトリウム)やK(カリウム)に注意!)のものを多く含む場合は買わない。
3)自然のものを食べるように心がける
4)チェーン店での食事は避ける。
(チェーン店はコストダウンのために食材も低価格のものを使用しており、低価格の食材には多く添加物が使用されているため)
上記の4点を意識するだけで、添加物を避けることができます。
いまは添加物が多用されている世の中なので、添加物が使用されていない食品を探すことの方が大変です。
重要なのは、添加物を一切断つのではなく、摂取量を減らしていくということです。
これだけでリスクが減っていくので、ぜひ気をつけてみましょう!